【書評】読みたいことを書けばいい

定義というものが好きだ。

特に限りなくシンプルで、認識を新たにしてくれる定義が好きだ。

第一、長い話は覚えていられないから、なるべく短いものが良い。

 

読みたいことを書けばいいという本を読んだ。

文章を書くことを生業としたいと思っている人にとっては、色々な示唆に富む本である。この本に出てくる随筆の定義が秀逸であった。

随筆とは、「事象と心象が交わるところに生まれる文章」である。

つまり、自分の外部にある事象に対して、自分がどう思ったか(心象)を書くのが随筆であるということである。

従って、文章を書くに当たっては、自分がどう思うかについて書けるようにするために、事象のことを良く調べることが必要である。調べることを通じて、事象に対して愛情が芽生え、書くに値するだけの心象が得られるからである。

逆にいうと、そこまでいかないものは、各価値がないものなのだ。

以上

 

読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術

読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術

 

 

公認会計士試験に合格するまで④

短答式試験の得点戦略について、なぜ全体の配点が多い理論を優先するのではなく、計算を優先するべきなのか。確かに、理論問題は知っているか知らないかで解けるから、学習当初は勉強時間に対するコスパが良いような感じがして、理論を中心にして、あとは少しだけ計算問題を得点すれば合格できると思ってしまいがちだ。しかしこの戦略では、結果的に合格ラインに届かない。なぜかというと、理論による得点は、問題次第で大きくぶれてしまい、得点が安定しないからだ。

計算が得意な人は計算ミスをしないので、得点が安定する。計算で得点を安定させて、その土台の上に理論の得点を積み上げていくイメージで得点戦略を立てた人が合格する。

ここまで前置きが長くなったが、短答式試験での得点戦略を事前に理解しておくことは超重要である。計算を得点の中心にするということを忘れないで勉強に取り組んでほしい。

次回からは、具体的な勉強方法について説明していきたい。

公認会計士試験に合格するまで③

前回までで、公認会計士試験は戦略次第で働きながらでも十分に合格することが可能な試験であること、まずは短答式試験を突破することに全力を尽くすことが大切であることを説明してきた。

そこで、今回は短答式試験合格のための基本戦略を説明したい。

まず、この試験の試験科目は、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4科目である。試験時間は、財務会計論のみ2時間で、他科目は1時間である。配点は、財務会計論のみ200点で、他科目は100点の合計500点満点である。合格するためには、多少の上下はあるものの、70%の得点が必要になる。つまり、4科目でどのように350点を取るかを考えることが戦略となる。

まず、配点を見ればすぐにわかるように、財務会計論が全体の4割を占める配点となっており、かつ論文式試験でも最も高い配点であること及び、会計士試験合格後も最重要となる科目であることから、財務会計論を得点戦略の中心に据えるべきである。

次に、それを大前提とした上で、試験科目を計算と理論に分けて得点戦略を考えることが重要となる。

試験科目のうち、監査論と企業法は理論科目、管理会計論のうち、3~4割は理論問題、財務会計論のうち、4割強が理論問題である。これらを合計すると、500点中、約320~330点ほどが理論問題となり、配点上は理論問題が計算問題を上回る。では、理論を中心に得点戦略を考えるべきかというと、私はそうは思わない。

 

次回以降、短答式試験の得点戦略を考える上での計算と理論の得点の仕方について説明したい。

 

公認会計士試験に合格するまで②

公認会計士試験を目指すにあたって、試験制度を正確に理解しておく必要があるので、最初に簡単に説明しておきたい。

この試験は、短答式試験と呼ばれるマークシート方式の試験と、論文式試験と呼ばれる記述方式の試験に分かれる。

短答式試験は、毎年5月と12月に行われる。一方で、論文式試験は毎年8月の1回だけである。短答式試験を合格すると、論文式試験を受験する機会が3回もらえる。

合格率については、短答式試験が大体10%程度、一方で論文式試験は40%弱といったところだ。ここで注目したいのが、先程書いたように、短答式試験に合格すれば論文式試験に3回チャレンジすることができる。論文式試験は合格率が40%弱なのであるから、確率論的には、短答式試験を突破しさえすれば論文式試験には高確率で合格する。

確かに、論文式試験の受験者は短答式試験に合格した人(もしくは短答式試験免除者)であるため、短答式試験とは母集団が異なるので、単純に合格率で比較すべきでないということはある。

ただ、実際に両方を受験した感覚からいっても、短答式試験は合格しに行く試験で、論文式試験は落ちる側に行かないようにする試験であると感じた。現時点ではニュアンスが分かりにくいと思うが、まずは短答式試験を突破することに全力を尽くすべきである。

 

そこで、次回からは短答式試験に向けた戦略を語っていきたい。

公認会計士試験に合格するまで①

私は1984年生まれの34歳で、一般企業に10年間勤務した後、2017年に働きながら公認会計士会計士試験合格した。この試験を目指すに当たって、ネット上の情報を参考にして試験を突破したので、自分の体験も誰かの何かの役に立つかもしれないと思い、ブログで合格体験記を書いていこうと思う。

 

会計士試験は試験範囲が広く、正しいやり方で正しい勉強の仕方をしないとなかなか合格が難しい。逆に正しいやり方で正しい勉強をすれば、世間で言われているほどの難関試験ではないというのが私の感想である。

 

なので、公認会計士を目指す、特に働きながら目指す人に少しでも役に立つ情報を提供できるようにブログを書いていこうと思う。

 

まずは全体のアウトラインから。私は、2015年の12月から勉強を開始し、2016年12月に短答式試験に合格。その後、2017年8月の論文式試験に合格した。

1年8ヶ月という期間は、専念受験としても短い方だし、試験結果についても、短答式試験は得点率85%、論文式試験では総合順位30位だったこともあり、働きながらにしてはまずまずの成績で合格することができた。その点からも役に立つ情報を公開することができるかもしれない。

 

次回から、私の勉強方法について、できるだけ詳しく説明していきたい。