公認会計士試験に合格するまで②

公認会計士試験を目指すにあたって、試験制度を正確に理解しておく必要があるので、最初に簡単に説明しておきたい。

この試験は、短答式試験と呼ばれるマークシート方式の試験と、論文式試験と呼ばれる記述方式の試験に分かれる。

短答式試験は、毎年5月と12月に行われる。一方で、論文式試験は毎年8月の1回だけである。短答式試験を合格すると、論文式試験を受験する機会が3回もらえる。

合格率については、短答式試験が大体10%程度、一方で論文式試験は40%弱といったところだ。ここで注目したいのが、先程書いたように、短答式試験に合格すれば論文式試験に3回チャレンジすることができる。論文式試験は合格率が40%弱なのであるから、確率論的には、短答式試験を突破しさえすれば論文式試験には高確率で合格する。

確かに、論文式試験の受験者は短答式試験に合格した人(もしくは短答式試験免除者)であるため、短答式試験とは母集団が異なるので、単純に合格率で比較すべきでないということはある。

ただ、実際に両方を受験した感覚からいっても、短答式試験は合格しに行く試験で、論文式試験は落ちる側に行かないようにする試験であると感じた。現時点ではニュアンスが分かりにくいと思うが、まずは短答式試験を突破することに全力を尽くすべきである。

 

そこで、次回からは短答式試験に向けた戦略を語っていきたい。